2007年6月27日水曜日

汗をかいていなくても熱中症に注意!

熱中症とは、暑熱環境下にさらされたり、あるいは運動などによって身体がたくさんの熱を作るような条件下で発症し、体温を維持する生理的な反応の失調状態による生体機能不全の病態をいいます。

以前、スポーツ中は水をのまないように指導されていきました。しかし、スポーツの練習成果や競技成績を高めるためには、適切な水分補給が不可欠といえます。また、日常生活においても、おいしいビールを飲むために水分補給を制限している光景を目にします。この場合も、脱水症状にご注意下さい。

このように、熱中症は熱の産生と放散のバランスが崩れた時におきるため、夏場はもちろんのこと、快適な環境でも水分の摂取不足による脱水などの影響で起こりうるとお考え下さい。

なぜなら、ヒトは無意識に皮膚(1日に0.4リットル)や肺(呼吸により1日に0.6リットル)から水分を蒸発させていると同時に、尿を生成(1日に1.5リットル)して、体温調節のための水分を絶えず失っているからです。そのために、普段でも約2.5リットルの水分を1日に摂取して、生命の機能を維持しているのです。熱中症の予防には体温調整のため、夏場はそれ以上の水分摂取の必要性があります。

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